お金を持っていく方法
オーストラリアへお金を持っていく方法の選択肢をご紹介します。
一つの方法だけでは安全ではありませんので、いくつかの方法に分けて持って行くことをおすすめします。
基本的に到着直後に必要となる若干の現金および当座の生活費、その後の長期滞在の生活費に分けて考えてみましょう。
1.現金
現金は日本円とオーストラリアドルのどちらかになると思います。米ドルという方法を考える方もいるかもしれませんが、両替を2回することはおすすめしません。
現金は最も為替レートが悪い方法です。日本の銀行ではオーストラリアドルの在庫はあまりありません。また多額の現金を持ち歩くことは危険でもあります。もし日本でオーストラリアドルが換えられない場合はオーストラリアの到着空港に両替所がありますので、心配しなくても大丈夫です。当座必要な分の日本円現金を持ってゆくとよいでしょう。現金の両替は空港は若干高め、市内の銀行は銀行によって若干のレートの違いがあります。またKVBなどの専門の両替会社は銀行よりもよいレートを出しているようです。
もし日本でオーストラリアドルに換えられるのであれば、到着後すぐに必要になる少額のお金、200ドルから300ドルほどで十分だと思います。ホームステイと空港出迎えを予約し、先に払っていれば、最初の週の電車やバスの定期代、数日の昼食代、お小遣い程度です。その後は市中の為替レートのよい銀行で両替します。
尚、日本円は日本帰国時にも必要になりますので少し残しておきましょう。
2.クレジットカード
クレジットカードは比較的為替レートがよく、緊急時に役に立ちます。しかしキャッシングの利用は慎重にしたほうがよいでしょう。クレジットカードの利点はレンタカーを借りたり、ホテル滞在などの際に保証金代わりになります。また手元に現金がなくても心配せずに済むことです。
クレジットカードを作る際はVISAカードかマスターカードが大変便利です。オーストラリアでは、その以外のクレジットカードが使えない場合があり、せっかくのクレジットカードの利点が損なわれる可能性があります。また日本で作ったクレジットカードが海外でも使えるかどうか、また限度額は毎月あるいは一度にいくらまでか、確認しておく必要があります。オーストラリアではカード清算の際にお店で分割払いという選択肢はありませんので注意しましょう。
3.海外送金 (銀行送金)
海外送金は多くの方が行っている方法で、為替レートが比較的よく、多額のお金を安全に移動することができます。海外送金は長期滞在の滞在費や学費などの大きなお金を扱う際に利用するとよいでしょう。
海外送金は銀行によって送金手数料やその日の為替レートが違います。都市銀行から送金すると通常1から3日程度で海外の銀行に届きますが、地方銀行や信用金庫等では1週間前後かかる場合があります。
オーストラリア到着後に銀行口座を開設し、その口座宛に日本から送金してもらう場合、必要な情報は下記の通りです。
● 銀行名
● 銀行支店名 (通常支店名は住所になります)
● 銀行支店住所
● 銀行番号と支店番号 (BSB番号と呼ばれる3桁+3桁=6桁の番号)
● 口座名義
● 口座番号
● 口座名義の連絡先(住所)
日本からオーストラリアへ海外送金する場合は、下記の料金がかかります。
○ 日本の銀行の送金手数料
○ 日本の銀行の為替手数料
○ オーストラリアの銀行の取り扱い手数料
4.郵便局の国際送金
郵便局の国際送金は手数料が安いという利点があります。しかし、経験から申し上げますと、郵便局からオーストラリアへ送金した場合はお金が届くまでに大変時間がかかっています。また、受け取るオーストラリア側の銀行手数料が高めになります。
5.国際キャッシュカード
日本の銀行では口座によって国際キャッシュカードを発行してくれます。このカードは海外のATMからその国の通貨を引き出せるものです。利点は海外で銀行口座を開く必要がないこと、日本の口座に入れておくお金を家族などがコントロールできることです。提携先のATMであれば引き出せることになっていますが、時々問題が発生します。問題点は1日の引き出し限度額が決まっていること(オーストラリアのATMの規則)、そして、カードがATMに吸い込まれたときや紛失したときの再発行に時間がかかることなどです。銀行によっては国際キャシュカードで引き出すたびに高額な手数料がかかる場合があります。
6.海外送金+両替会社
この方法は前述の海外送金(銀行間送金)でいったんオーストラリアの両替会社へ送金し、両替会社の為替レートで換金してもらい、現地に行ったときに受け取る方法です。
この方法のポイントは日本円建てで海外へ送金すること、為替レートが銀行よりもお得になることです。日本円建てで送金する場合、銀行によって送金手数料が通常よりも高くなる場合があります。またこの方法は為替レートが銀行より得ですが、両替会社に着金してから換金されるため、到着するまで為替レートが確定しないという問題があります。
以上、6つの方法をご紹介しました。メリットとデメリットを十分に理解して使うようにしましょう。