農学・環境学・獣医学
Agriculture・Environmental Science・Veterinary Science
専攻内容
この学科は幅広い分野に及びますが、主に下記のような専攻があります。
● 農業ビジネス
● 農業バイオ技術
● 農業経済学
● 作物栽培学
● 動物生産・科学
● 水産養殖
● 沿岸地域管理
● 地域保全・土地管理
● 作物生産
● 生態学
● 環境・都市計画
● 馬科学
● 漁業
● 森林科学
● 園芸
● 土地と水の管理
● 海洋科学
● 自然資源管理
● 公園、レクリエーションおよび遺産管理
● 資源と環境管理
● 農村開発
● 環境維持開発
● 熱帯動物学
● 獣医学
● ぶどう栽培学
● 自然保護と野生生態
● ワイン生産・醸造
● 動物園管理
取得できる資格
農業、環境、獣医学科で取得できる資格レベルは下記の通りです。
○ Certificate (サーティフィケート)
○ Diploma (ディプロマ)
○ Advanced Diploma (アドバンス・ディプロマ)
○ Bachelor Degree (学士)
○ Graduate Certificate (グラデュエイト・サーティフィケート)
○ Postgraduate Diploma (ポストグラデュエイト・ディプロマ)
○ Masters by research/coursework (修士 −研究課程/履修課程)
○ PhD (博士)
上記専攻は獣医学を除きすべてのレベルの研究機関で提供されています。獣医学学士課程では獣医としての資格が取得できます。この獣医学は大学レベルでのみ設置されています。その他の上記専攻の多くはパスウェイによってサーティフィケートからディプロマ、アドバンス・ディプロマ、そして大学への順次学位レベルを進めていくことができます。
また、職業教育校や大学レベルでのこれら資格は実務研修が含まれています。
職業教育プログラム
主なプログラムはTAFEや専門カレッジで行われ、下記のようなコースがあります。
○ サーティフィケート
Certificate in Forest and Forest Products
Certificate in Animal Studies/Animal Industry Practices
Certificate IV in Captive Animals
○ ディプロマ
Diploma of Agriculture
Diploma of Conservation and Land Management
Diploma of Horticulture
Diploma of Seafood Industries
Diploma of Veterinary Nursing
○ アドバンス・ディプロマ
Advanced Diploma of Renewable Energy
一般に職業教育学校ではサーティフィケートの入学条件が最も低く、アドバンス・ディプロマが最も高い条件になっています。ほとんどの農業、環境、獣医看護のコースは事前取得すべき必須科目がなく、TAFEや専門カレッジで提供されています。例えば入学基準は下記のようなものです。
●Certificate I in conservation and Management
特に入学基準はありません。
● Diploma of Agriculture
オーストラリアの高校卒業(12年生)、国際バカロレアまたはそれ同等の修了資格。日本の場合は高校卒業資格。
大学のプログラム
大学学士課程の入学基準は職業教育校よりも高くなります。下記に大学で設置されている農業、環境、獣医学の主なコースを挙げます。
○ アンダーグラデュエイト
Diploma of Applied Science
Bachelor of Agribusiness
Bachelor of Agricultural Science
Bachelor of Applied Science
Bachelor of Environmental Science/Management
Bachelor of Natural Resource Economics
Bachelor of Veterinary Science
○ ポストグラデュエイト
Masters of Tropical Veterinary Science
Masters of Reserch
PhD
入学基準
アンダーグラデュエイト(学士課程)
ほとんどの場合、大学学士課程プログラムへ入学するにはオーストラリアの12年生修了またはそれ同等の修了資格と事前取得必須科目の条件を満たしていなければなりません。一般に、入学基準は農学よりも環境学、それよりも獣医学という順にレベルが高くなります。獣医学は入学難易度が大変高いコースです。
日本の高校卒業の場合はファンデーションから大学へ入学する方法がほとんどです。また、大学入学基準には高校またはファンデーションで数学、科学、物理などの科目の単位取得条件が多く見られます。
ポストグラデュエイト(大学院レベル)
大学院のプログラムでは、専門家でない方への再教育、上位学位の提供、特殊な分野での専門的トレーニングを行っています。また、大学学士課程で他の専攻をした学生向けの大学院コースでは、専門分野の上位学位を目指す学生向けコースよりも低い入学基準を設定しています。
研究課程は通常、高位学士課程(オナーIまたII)の修了者を対象にしています。一部の大学では高位学士以外の学生も対象とする場合があります。
パスウェイ
農学および環境学はいくつかのパスウェイがあります。しかし獣医学にはほとんどパスウェイがありません。
多くの大学ではディプロマやサーティフィケートプログラムから大学学士課程へのパスウェイがあります。
専門家機関との連携
この学科のほとんどのコースでは、実務的な実習がふくまれています。例えば研究所での研修、実務実習、実地調査などです。このような卒業までの間に行われる実習によって仕事場での技術を学ぶことができます。
この分野のコース修了者の職業機会
農業科学者、農業エンジニア
動物保護監視
水産養殖専門家
環境科学者
農業労働者、酪農家
庭師、造園家
緑地保護、園芸家
山林と土壌の専門家
公園監視員(レンジャー)
獣医
獣医助手
ワイン醸造家
注)上記職業はオーストラリアにおける職業機会であり、日本では資格制度の違いで、履修すべきコースや試験等が違う場合があります。