留学先の都市による違いとは
オーストラリアは日本の面積の約20倍で、各州や都市の特徴や気候が違い、滞在都市によって留学生活やワーキングホリデー生活が変わってきます。
この都市による違いについて考えてみましょう。
オーストラリアでの滞在都市を選ぶ際に考えたい点は下記のポイントです。
1. 気候
2. 都市・地域の特徴
3. 学校の数
4. 便利さと情報量
5. 仕事の有無
1.気候について
オーストラリアは暖かい国と思われているひとが多いようですが、実際には様々な気候があります。ケアンズやダーウィンは熱帯性で雨季・乾期があり、シドニーやメルボルンのような都市は温帯で、意外と冬は寒いと驚かれます。どのような気候を快適と感じるかは個人差があると思います。またどのような気候の場所で過ごしてみたいという希望もわかれると思います。
年間の服装も四季があるところでは、日本と同じような服装を用意する必要があります。オーストラリアの滞在都市を選ぶ際に自分の抱くイメージと近い気候の場所を選ぶのもひとつの方法です。各都市の気候については、左のリンクにありますオーストラリア各州の政府観光局を参考にしてください。
2.都市・地域の特徴
オーストラリアの都市や地域の特徴も誤解の無いようにしたいところです。
どの都市または地域も交通の便がよかったり、自然豊かだったり、きれいなビーチがあるというわけではありません。また移民の国ですが、その民族の分布は都市によっても変わってきます。さらに州によって法律や公共料金が違ったりします。
スポーツや趣味、観光などを楽しみたい方は、希望するアクティビティの種類によって都市を選ぶとよいでしょう。
3.学校の数
オーストラリアは都市によって学校の数が違います。学校の数が違うということは留学生数の数が違い、学校の質や種類の幅が違うということになります。そして留学生が多いということは、留学生に関連する情報センターなどの数も違うため、便利さの違いにもつながります。語学学校の数はシドニーが圧倒的に多く、メルボルン、ブリスベン、パース、ゴールドコースト、アデレード、ケアンズといった順になります。
4.便利さと情報量
オーストラリアで留学やワーキングホリデーを快適に過ごすためには便利さと情報量は重要な要素です。当然ながら大都市はその便利さや情報量が多く、活動範囲が広くなります。しかし一方で生活費(物価)は都市部ほど高くなります。生活費は工夫によってある程度は調整できるものですので、費用のことばかりに捕われないほうが目的の留学やワーキングホリデーを達成できるでしょう。
便利さとは、交通(移動)の便利さや物が豊富な便利さ、仕事が見つけやすい便利さ、情報センターなどのサービスが豊富な便利さ、日本語が通じる場所の数が多い便利さ等があります。また情報量とは、したいことを見つけやすい情報量や日本語による情報の豊富さ、選択肢が多い等があります。
あなたは何に重点を置きたいとお考えですか?
5.仕事の有無
オーストラリアに来る日本人のワーキングホリデーの方はもちろん、留学生も、アルバイトをしている方が多くいます。生活費の足しにしたり、旅行の資金を貯めたり、あるいは海外での仕事経験を積むためにアルバイトをしています。しかし、都市によって求人状況はかなり差がありますので、その点も都市選びのポイントです。英語がネイティブ並みであれば問題ないかもしれませんが、日本語を武器にして仕事を探す場合には大都市や観光地で比較的仕事が多く、地方都市や田舎ではあまり仕事がないのが実情です。仕事をひとつの目的として計画する場合には、都市選びは大変重要になりますね。
以上のように、都市を選ぶことは、留学やワーキングホリデーの最初のステップといってもよいでしょう。途中で移動することも可能ですが、一旦腰を落ち着けて滞在すると、なかなか他都市へ移動することができなくなると多くの方が言っています。荷物や生活拠点などを考えて、旅行と長期滞在する都市は分けて考えるとよいでしょう。