語学学校の場所選び
オーストラリアの語学学校を選ぶにあたって、学校の位置(ロケーション)はかなり重要な意味を持ちます。
しかし、オーストラリアへ来る多くの留学生やワーキングホリデーの方は都市選びに時間をかけて調べていても、実際の学校がその都市のどの辺りに位置して、交通機関や買い物、ランチ、観光等にどの程度便利か、また周辺がどのような環境であるか、あまり注意を払っていないように思います。
留学生は自分の自動車やバイクを持っていないケースがほとんどですので、ホームステイや滞在先から乗り換えが少なく、公共交通機関を利用して行ける場所にある語学学校がよいでしょう。通学交通費にも関わってきますので、ロケーションはとても大切な要素と言えるでしょう。
また、オーストラリアの語学学校の授業は通常午前9時頃から午後3時頃までですので、放課後に過ごす時間も重要です。ショッピング街、カフェ、映画館、娯楽施設、銀行、郵便局、公共施設、公官庁、そしてアルバイトができる企業やレストランなどが近くにあるととても便利です。英語を話す機会や生活に必要な情報量も考えあわせると、便利な場所にある語学学校を選ぶことで、時間の節約や行動範囲を広げることができるのです。
目的に適した場所
また、留学やワーキングホリデーの目的には勉強とは別に、様々な目的があると思います。スポーツや休暇を兼ねた目的がある場合は、オーストラリアらしいマリンスポーツやホリデー気分を味わえるケアンズやゴールドコースト、サンシャインコーストなどのリゾート地域にある学校が考えられます。この時もやはり学校のロケーションを考慮し、学校がビーチの近くか、徒歩範囲なのか、周囲はどのような環境かを知る必要があるでしょう。リゾート地域なのに海まで遠くて、不便な場所ではせっかくの目的が台無しになってしまいます。
都会派の方にはシドニーやメルボルンがおすすめです。賑やかな街並と数々の観光名所、そして娯楽施設、レストラン、パブ、ナイトクラブ等々、お洒落な場所がたくさんあります。アルバイトも探しやすいところが都会のメリットです。また日本食料品も手に入りやすく、日本人経営の美容院、レストラン、旅行会社、食料品店や日本人医師や歯科医も多くあるので長期滞在者にとっては大都市のシドニー、メルボルンは魅力的です。
それからもう一つ、日本の方々が心配されていることの一つに、大都市の語学学校は日本人が多いと心配していることです。そして、日本人の少ない田舎に行こうと考える方が多いことです。しかし、実際に田舎に行ってみると、同じような考えでやって来た日本人ばかりで、語学学校のほとんどの学生が日本人ということがあります。さらに小さな田舎町の語学学校は学生数が少ないため、英語レベル別のクラスをたくさん作る事ができません。クラスが少ないということは英語レベルの違う学生が一緒に勉強することになり、ついていけないケースや簡単すぎて勉強にならないということもあります。反面、田舎のいい面はフレンドリーな人々に出会え、心温まる場所で、語学学校もとてもアットホームです。その意味ではオーストラリアの田舎の体験は大変楽しいものになるでしょう。
一方、大都市の語学学校には世界中から学生が集まって来ているので学生数が多く、日本人の割合は低くなります。さらにクラス分けが細分化しているので、自分に合った英語レベルのクラスで勉強できるという利点があります。
田舎でも都会でもそれぞれのいい面、あまりよくない面があることは確かですので、それぞれの目的に合った学校選び、場所選びをすることが大切です。
ロケーションは滞在中にずっと付いて回るものです。不便は不便なりに慣れるものですが、便のよいところは多くのメリットがあります。この意外と大切な学校の場所について、もう一度考えながら学校を選んでみてはいかがでしょうか。
学校の住所がわかれば、googleの地図やhttp://whereis.com.auに住所を入れると語学学校の位置を検索することができます。