お金は日本に残すべきか
オーストラリア留学をする際、留学に必要な資金以上のお金を日本に残すべきかどうかというトピックです。
余分なお話ですが、長年貯めたお金を使って長期留学される方に当てはまると思いました。つまり、為替レートと資産運用という観点から検討する余地があると感じたわけです。
結論から申し上げますと、余分なお金がある場合にはそのまま日本に残したほうがリスクが少ないでしょう。
しかし、1年半以上の長期留学や為替の変動による利益が見込める場合にはリスクを伴った思い切った方法も考えられます。
オーストラリアの銀行の定期預金(1ヵ月単位からあります)は2014年の日本よりもはるかに利率が良いからです。
1.為替レート
以前、2009年頃のようにオーストラリアドルがかなり安くなった時期は、思い切ってオーストラリアに送ってしまう方法がありました。オーストラリアドルが安いと言われる状態は日本円が高い(強い)ということです。為替レートは数年で大きく波を描いているようです。そのため経済状況の流れによっては留学期間中にお得な為替変動があるかが気になります。為替の動きは誰もわかりません。はっきりしていることは、換金するたびに手数料がかかり、最後に日本円へ戻す時には、最初の換金時と全く同じレートで為替変動がなかったとしても為替差損が生まれるということです。このように留学やワーキングホリデーで必要な資金以上の金額を送ることは、残ったお金をいづれ日本へ送り返すことになるわけですから、2度の換金が行われるという為替差損のリスクを考えなければなりません。
しかし、一方では為替の変動によってお金が増えることも同じように考えられます。
2. 利息
オーストラリアの銀行の定期預金は2014年で年利3〜5%前後で推移しています。もし100万円を年5%で1年間預けた場合、単純計算で5万円の利息収入が生まれます。もしこの利率が継続し、為替レートの変動がない場合、100万円換金の為替差損8万円(仮の試算)をカバーするには19ヶ月くらいの定期預金期間が必要となります。日本の銀行の利率がほとんど0に近く推移した場合、すべて同条件下で試算すると、長期間の預金の場合はオーストラリアに送ったほうが得という計算になります。しかし為替レートや銀行の利率が変化しつづけ、同じ状態が続くことは考えられません。
大きな問題となる為替レートの変動でリスクはかなり高いものとなります。この点を考慮して留学資金や余分な資金の動かし方を考えるとよいでしょう。
※ 上記情報は2014年の一時期を例にとった試算です。為替の変動や利率、経済状況は刻々と変化しています。当サイトでは損害等が発生したとしても一切責任を負いませんので、予めご了承ください。