オーストラリア入国カードを記入
飛行機の中で乗務員が、オレンジ色の入国カード(Incoming Passenger Card)を配ります。英語と日本語のカードがあるので、日本語のカードを受け取り、必要事項を記入してください。このカードには税関・検疫申告部分が併記され、記載事項に間違いがないことを宣誓する意味で、パスポートと同じサインと入国日を記入します。
記入事項は、氏名や生年月日、パスポート番号、搭乗便名、入国目的、滞在予定の住所などです。基本的に食べ物を持っている場合は申告をすることになっていますが、カードの質問項目をよく読んで、該当するかしないかを判断してください。判断に迷う時は「はい」としておけば検疫の係官が判断してくれます。日本語ですから問題ないと思いますが、入国カードの記入方法は、機内誌にも書き方が載っているので参考にしてください。
入国カード表面
入国カード裏面
入国審査

飛行機を降りると入国審査があります。
シドニー空港の場合は飛行機を出てから入国審査のゲートまではかなり距離があります。到着した人の流れにのって歩いて行けば迷う事はありません。途中免税店を通過します。最後の免税品購入のチャンスです。
入国審査には2つの方法があります。後述しますスマートゲートという機械による手続きと審査官に対面で手続きをする方法です。
対面の手続きの場合は、入国審査のゲートはオーストラリア人と外国人に分かれています。朝到着の便は外国人の列が長いのでトイレは入国審査の前に行っておくとよいでしょう。
入国審査のカウンターで審査官にパスポートと入国カードを提出します。この時、審査官から入国の目的や滞在日数、滞在場所などについて質問されることもありますので、英語で答えられるように準備しておきましょう。質問されるケースは少ないですが、質問された場合で、英語で話せない場合は滞在先のメモや学校の入学手続きの書類を見せればよいでしょう。審査官はパスポートの顔写真と本人が一致しているかを素早く確認し、パスポートに入国スタンプを押してくれます。
スマートゲート
e-パスポート対応のゲート
入国管理に導入されているスマートゲートと呼ばれる自動ゲートを利用すると入国手続きが早くできます。
利用できる国のパスポートは決まっていますが、日本のパスポートはeパスポートに対応していますので、スマートゲートを使うことができます。
シドニー空港の場合は免税店を過ぎた通路の右手にATMのような機械が並んでいます。これがeパスポート用の自動入国審査のカードを作成する機械です。どの機械でも同じですので、列にならんでカードを作成しましょう。

使い方は、日本のパスポートの写真があるページを開いて、裏にして機械に挿入します。裏と表の面を入れ間違えると作動しません。その時は裏表を入れ替えれば問題ありません。
パスポートを入れると日本語の表示が出ます。画面(タッチスクリーン)に3つの簡単な質問が出てきますので、それに答えます。 そして、カードがプリントされて出てきます。パスポートとカードを機械から受け取って、スマートゲートへ進みます。

ゲートはいくつかあります。係員も遠目で見ています。
順番がきたらゲートに入り、右手に機械がありますので、そこに先ほどもらったカードを挿入します。パスポートは必要ありません。
そして、正面を向きます。正面にはカメラが設置されていて、本人確認を行います。パスポートの写真と本人を照合するため、パスポート写真に眼鏡をしていない場合は眼鏡を外してください。髪型は関係ないようです。照合がOKになればランプが付いてゲートが上がり、通過できます。もし照合ができない場合は係員が来て職員がいる入国審査へ連れて行かれます。
このように自動のスマートゲートは処理が早いのでかなりのスピードアップになっています。
荷物のピックアップ
無事に入国審査を通過したら、日本出発時に預けたスーツケースなどの荷物を受け取ります。
便名とターンテーブルの番号が表示されていますので、自分の搭乗便名が表示されたターンテーブルに進み、荷物を受け取ってください。万が一、荷物が出てこなかったら、ラゲージクレーム・カウンター(Luggage Claim Countre)へ行き、事情を説明して荷物を探してもらいます。
税関・検疫検査
スーツケースなどすべての荷物を持って、税関・検疫検査を受けます。申告するものがない場合は、緑色で書かれた「No Declare(申告なし)」へ進み、申告するものがあれば、赤色で書かれた「Declare(申告)」のカウンターへ進みます。この時、税関・検疫申告書を手渡します。最近はどちらに並んでもいいようですが、食べ物を持ち込む場合は係員から「食べ物は何を持っているのですか?」と聞かれます。「Japanese rice crackers、Chocolate ...」などと内容物を伝えると、どの番号の通路へ進みなさいと指示されます。
ここを通り抜けると到着ロビーに出ます。
出迎えを手配している場合、出迎え方法が案内されていると思いますので、その指示にしたがってください。多くの場合、到着ロビーに出たところで出迎えの人が待っています。あなたの名前が書かれたサインボードを持っています。混んでいますのでしっかり探しましょう。
また、盗難には十分に注意してください。貴重品は必ず身につけて、短時間でもバックをどこかへ置くことは避けましょう。