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オーストラリアの基礎知識
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オーストラリアの基礎知識

オーストラリアの成り立ち、文化、自然、地理、気候、教育制度をご紹介します。国家や文化を理解することで、オーストラリアへの理解を深め、滞在に役立てることができるでしょう。


開くオーストラリアの歴史
オーストラリアの人間の歴史は、現在の推測では約6万年前の最後の氷河期にパプアニューギニアから当時の原住民が陸続きだったオーストラリア大陸へ移動して発見したか、あるいは島伝いに渡ってきたと考えられています。 これらの人々は人類の歴史において最も古く継続している文化を作り上げ、オーストラリアを形作ったわけです。
オーストラリア周辺の地図ヨーロッパの移民たちが入ってくる前に住んでいたオーストラリアの先住民であるアボリジニと呼ばれる人々は、当時およそ30万人から100万人いたとされています。これらの人々はグループに分かれ、500の違った文化を持ち、250の違う言葉を話していました。
アボリジニ(aborigine)はもともと英語の先住民族という意味の言葉ですが、オーストラリアではアボリジニあるいはアボリジナルという言葉はオーストラリアに先住していた民族の総称としての意味を持っています。
さて、アボリジニの人々は集落を形成し、狩りをしていました。彼らは季節毎に移動し、彼らが食べるに必要なだけの狩りをして、食物を蓄えていました。肥沃な土地では、彼らは小さな地域で生活し、乾燥した土地では水や食料を取るために広い地域を移動しなければなりませんでした。 伝統的なアボリジニ社会は親族集団の複合体です。各ファミリー集団はそれぞれの役割と責任を持っていました。政府も権威組織もありませんでしたが、ドリーミングと呼ばれる優れた信仰によって社会が保たれていました。この信仰は彼らの音楽や絵画、ダンスなどに表現されていました。そして、ドリームタイムと呼ばれる創世や歴史の物語を語り継ぐことで、子孫へ受け継がれ、伝えられてきました。
西暦1600年代に、オランダの探検家たちがオーストラリアの北部と西部沿岸地域を訪れ、またタスマニアを発見しました。1688年には最初のイギリス人探検家ウイリアム・ダンピアが北西部海岸地域に上陸しました。 ヨーロッパ人の入植 1770年にジェームス・クックはオーストラリア東岸を発見し、地図に記しました。そしてクックはオーストラリア東部全体をイギリスの土地とし、「ニュー・サウス・ウェールズ」と名付けました。 ヨーロッパ人の入植は、1788年にイギリスがオーストラリア東部を植民地としたことが始まりです。
イギリスはオーストラリアを植民地化する2つの理由がありました。 ひとつはイギリスで増えすぎた囚人を植民地へ移して減らす目的、もうひとつはオーストラリアを南東アジアと中国との貿易拠点とすることでした。 11隻の船に満員の囚人と海軍兵や役人を連れたキャプテンのアーサー・フィリップは、1788年1月18日にボタニー湾(今のシドニー空港がある周辺)に上陸しました。この8日後、732名の囚人を含む1373名の上陸した人々はポートジャクソン北部へと数キロ移動します。彼らが入植したこの場所が後にシドニー(今のロックス地区周辺を中心としたポートジャクソン湾)として発展していくのです。 ポートジャクソンという開拓地に辿り着いたこの記念すべき日が、毎年祝われている1月26日のオーストラリアデイという祝日です。

植民地化と国家への形成過程


この最初の入植から、オーストラリアの植民地化は大陸全体に急速は拡大しました。入植後の100年間に現在あるようなホバート、ブリスベン、パース、メルボルンが次々とつくられていきました。これは強靭で、独立心が強く、忍耐力がある国民性によって達成されたものでした。 その後80年に渡り、イギリス政府は16万人以上の囚人をオーストラリアへ送り込みました。やがて1800年代半ば頃からは、金の発見や羊毛産業の発展によってさらに多くの開拓者がイギリスやアイルランドから渡ってきました。また、1852年から1889年の間に、金を探して約4万人の中国人移民がオーストラリアに入りました。 次第にイギリスがオーストラリアを直接統治することは難しくなりました。余りにもイギリスから遠かったからです。 入植者たちもまた、自分たちの独立自治を望んでいました。そのため、1850にイギリス政府は入植者に独自の法律をつくる権利を委譲したのです。
19世紀末までにオーストラリアには6つの自治政府ができました。ニューサウスウェールズ、タスマニア、クイーンズランド、サウスオーストラリア、ウェスタンオーストラリアです。これらの植民地はそれぞれ完全に独立した議会、政治家、法律や規則がありました。 オーストラリア国家の誕生 その後次第にそれぞれの植民地は互いに共通の利益を守り、広げるために一緒になる必要性を感じてきました。そしてついに、1901年1月1日に国家政府を持つオーストラリア連邦が生まれました。この連邦の形成はオーストラリアの民衆に誇りと愛国心という重要な気持ちを目覚めさせたのです。
その後オーストラリアは国家として第一次世界大戦参戦という最初の試練に直面しました。1915年4月25日、オーストラリアとニュージーランドの連合軍(アンザック=ANZACsと呼ばれます)はイギリス軍とともにトルコのガリポリ半島に上陸しました。この8ヵ月に及ぶ上陸作戦でオーストラリアは26,111名の犠牲者を出して敗退しました。しかしながら、アンザック連合軍の優秀な戦士の闘いぶりは、オーストラリアの人々にオーストラリア人としての誇りと団結を作り上げたのです。 4月25日のアンザックデイという国民の祝日は、この国軍の貢献と犠牲を記念したものです。
第二次世界大戦ではおよそ100万人のオーストラリア人が参戦しました。この戦争でオーストラリアは史上初めて本土を攻撃され、ダーウィンでは日本軍の爆撃、シドニー湾では潜水艦の攻撃を受けました。この戦争によってオーストラリアは侵略の脆弱性を感じたのです。そのこともあって、その後およそ200ヵ国から移民を受け入れるようになりました。 第二次世界大戦後、膨大な難民がオーストラリアへ移住しました。戦後にやって来た新しい移民者はおよそ700万人。これらの新移民者はオーストラリア社会のあらゆる面で様々な影響を与えてきました。 今日、約2千2百万人のオーストラリア人の4人にひとりは国外生まれです。ニュージーランドとイギリスからの移民者が最も多い割合でした。しか近年はアジア各国からの移民が著しく増えています。

国家

 - オーストラリア連邦と州 -
オーストラリアはアメリカやイギリスに似た議会制民主主義を行っています。この基本となるものは、言論と団体結社の自由、宗教的寛容です。 オーストラリア政府の活動は、例えば、外交、貿易、防衛、入国管理において責任を持つといった部分です。また連邦政府と州政府は教育を管理する法運営について協力しています。 オーストラリア連邦政府は選挙によって上院、下院の2つの議院から成る国会を基本とします。政府は下院の多数議席を持つ政党が担当しますが、しばしば上院の均衡勢力の少数政党が政府決定に審査する機能を果たします。オーストラリア政府の大臣は多数政党の上下院によって選出されますが、政府方針は内閣によって決められます。 オーストラリア国民は選挙に必ず参加しなければなりません。そのため連邦選挙の投票率は約90%となります。選挙は通常2年半から3年毎に行われています。 オーストラリア政府のリーダーはプライムミニスター(首相)と呼ばれています。
最近の連邦選挙では自由党と国民党が上下院で多数を取り、連立政権を樹立しました。 オーストラリアは独立国ですが、イギリスのクイーンエリザベス2世を女王とする立憲君主制をとっています。女王はオーストラリア政府が選定した女王の代理となる総督を認定する形を取ります。総督は幅広い権限を持っていますが、実際には首相のご意見番という役割です。オーストラリアにおいては女王は総督に置き換えられるのです。
オーストラリアの各州は選挙で選ばれた政府とリーダーがいます。 州政府のリーダーはプリメイヤー(州知事)とよばれ、また特別地域ではチーフミニスターと呼ばれています。州議会は国家憲法および州憲法に従っています。実際には連邦政府と州政府は教育、交通、健康、治安等多くの面で協力し合っています。 地方自治体は都市および農村地帯を管轄しています。例えば地方の交通機関、ゴミ収集、都市計画等の問題を担っています。また、市等の地方自治体(役所)は図書館運営、保育サービス、地域イベントも積極的に行っていますし、教育や観光についても誘致活動をしています。地方自治体の首長はメイヤー(市長)と呼んでいます。
開くオーストラリアの文化と自然
オーストラリアの人口は2011年の国勢調査では2248万5300人と推定されています。 オーストラリアは世界で最も人口密度が低い国のひとつです。オーストラリアは日本の面積の約20倍にあたる約770万平方キロメートルの広大な土地に対して、人口は日本の約5分の1余りの少ない人口だからです。 この人口密度を他国と比較すると、オーストラリアが1平方キロメートルに2.85人に対し、カナダは3人、ニュージーランドは14人、アメリカは29人、イギリスは244人、日本は336人となっています。
またオーストラリアは世界でも最も都会的な人々と言えるかもしれません。例えば、人口の60%が州都に住んでいますが、20%がシドニーに住んでいます。 そして、各州の地域住民の約80%が州都から100キロ以内に住んでいるのです。
尚、オーストラリア最大の都市はシドニーで約434万人、州都の人口を見ると、次にメルボルンが381万人、ブリスベンが186万人、パースが156万人、アデレードが116万人、キャンベラが34万人、ホバートが21万人、ダーウィンが12万人という順になります。

マルチカルチャリズム(多文化国家)


オーストラリア人は友好的な国民性と文化の多様性に誇りを持っています。人々は安全で、友好的で、洗練され、調和した社会に住んでいるのです。オーストラリアではたくさんの民族が集い、世界でも文化的に最も多様化した国をかたち作っています。
例えば、オーストラリアの多様性は次のような面からも見ることができます。
● 人口の25%が外国で生まれた人
● 人口の25%が少なくとも親のどちらかが外国生まれ
● オーストラリアの移民は世界140ヵ国以上
● 人口の2%が祖先にアボリジニかトレス諸島の人々
オーストラリアでは英語が公用語となっていますが、オーストラリアの家庭では実に200以上の言語が話されています。統計から見ると次のようなことを知ることができます。
● 310万人以上のオーストラリア人が自宅では英語以外の言葉を話しています。この数値は過去7年で10%増えています。
● 2006年の統計では5万5千人以上のオーストラリア人が家庭で先住民族の言葉を使っています。
家庭で多く使われている英語以外の言語は、イタリア語、ギリシャ語、アラビア語、広東語、マンダリン語、ベトナム語、タガログ語、ドイツ語といった順序です。 オーストラリアの英語は理解しやすいと言われています。都会と田舎とのアクセントの違いは、アメリカ、イギリス、カナダでの違いと比較しても、ずっと少ないと言われています。
オーストラリアの宗教の状況を見ると、圧倒的にキリスト教徒が多い国であることがわかります。しかし、他の宗教もオーストラリア社会の一部です。オーストラリアは個人の信教の自由を尊重しています。各主要都市には協会、モスク、寺、シナゴーグ等があります。統計的には2006年の時点で、全体の63.8%がキリスト教、5.6%が他の宗教、18.7%が特定の宗教を持たない人々でした。

気候


オーストラリアは比較的温暖な気候です。オーストラリアでは夏は北部地域が暑くて湿度が高く、冬は南部地域が寒くなります。平均温度を世界の主要都市と比較しますと、夏冬ともに他国よりも暖かいことがわかります。シドニーをみると夏は暑すぎず(平均最高温度26度くらい)、冬も寒すぎない(平均最高温度17度くらい)と言えるでしょう。
オーストラリア全体を見ますと降水量はそれほど多くありませんが、夏の時期は北部熱帯地方では降水量が多い雨期となります。またパースは冬の時期に雨が多く、夏はほとんど降りません。その他の都市では年間を通じて平均的に降るか、若干夏に雨量が多いと言えるでしょう。また、東京とシドニーを比べるとシドニーの降水量のほうが10%〜15%くらい少ないようです。
開くオーストラリアの地理
オーストラリアは6つの州と2つの地域に分かれ、それぞれ固有の伝統、生産物、土地や人々から成り立っています。 それぞれの州をご紹介しましょう。


オーストラリア首都直轄地域 − 首都キャンベラ

キャンベラ
キャンベラはオーストラリア連邦の首都で内陸にある大きな都市です。ニューサウスウェールズ州の南部台地にある盆地に位置しています。キャンベラは草原地帯に計画的に建設された湖畔の都市で、素晴らしいレストランや美しい自然と緑豊かな郊外地域があります。キャンベラはシドニーから南西に車で3時間くらい、飛行機で45分ほどのところにあります。そこには多くの国立施設や大使館、公共建築物があります。
また下記のような場所が有名です。
○ 国会議事堂
○ 戦争記念館
○ 国立美術館
○ 国立博物館

ニューサウスウェールズ州 − 州都シドニー

ニューサウスウェールズ州 シドニー
ニューサウスウェールズは1788年に設立されたオーストラリアで最も古い州です。東海岸線に沿って狭い平野が延び、この平野の西にはグレートディバイディングレンジがあります。この山地を越えると台地が広がり、次第に低くなって平野になります。この台地から平野地域がこの州の大部分を占めます。 オーストラリアで最も人口が多いニューサウスウェールズ州ですが、大部分の住民は東部海岸地域に住んでいます。また深い森林地帯や山岳地帯、砂漠があり、黄金のビーチや入り江等が北部沿岸地域で見られます。 オーストラリアで最も長いマレー川とダーリング川はこの州にあり、農業では羊と牛の酪農産業が大変有名です。
ニューサウスウェールズ州では下記が有名です。
○ シドニーオペラハウス
○ シドニーハーバーブリッジ
○ ブルーマウンテンズ(国立公園/世界遺産 シドニーから車で西へ1時間)
○ シドニーオリンピック(2000年)
○ ボンダイビーチ、マンリービーチ 

ノーザンテリトリー(北部直轄地域) − 州都ダーウィン

ノーザンテリトリー ダーウィン
ノーザンテリトリーはレッドセンターと呼ばれる中央部の砂漠地帯で知られています。砂漠に突き出た巨大な岩のウルル(エアーズロック)は最も有名な観光地です。 州都ダーウィンは牧畜産業の中心地であり港湾都市として1869年にできました。現在では豊富な鉱物資源と観光が重要な産業となり、アジアへのゲートウェイとしても発展しています。
ノーザンテリトリーでは下記が有名です。
○ カカドゥ国立公園
○ アリススプリングス
○ キャサリン渓谷国立公園

クイーンズランド州 −州都ブリスベン

クイーンズランド州 ブリスベン
クイーンズランドはオーストラリア国土の5分の1を占める州です。北はケープヨークから南はニューサウスウェールズ州境までグレートディバイディングレンジが東側に延びて、その山脈と東海岸の間に肥沃な平地や渓谷があります。主な農産物として、トロピカルフルーツ、牛肉、羊毛品があります。
ブリスベンは入植した囚人によって1825年に拓かれました。温暖な気候と晴天の多いこの都市はオーストラリアで最も発展している都市です。ブリスベンの北部にはビーチや湖のあるサンシャインコースト、そして南には観光で有名なゴールドコーストがあります。
クイーンズランド州では下記が有名です。
○ 北部クイーンズランドの熱帯雨林
○ グレートバリアリーフ
○ 世界最大の砂の島、フレーザー島
○ 国内外の観光客を集めるゴールドコースト

 

南オーストラリア州 − 州都アデレード

南オーストラリア州 アデレード
南オーストラリアはオーストラリアで最も乾燥した州です。全体の60%が砂漠で、80%が年間降水量250ミリ以下の地域です。しかし、南東部は夏は乾燥して暖かく、冬は湿度の高い寒さとなります。南オーストラリア州の肥沃な土地では、この気候を利用して優れたワインをつくっています。
アデレードにはオーストラリアでも最も優れたビクトリア調の建築物が残されています。この優雅な街アデレードは公園に囲まれ、南オーストラリア州の73%の人が住んでいます。
南オーストラリア州では下記が有名です。
○ バロッサバレー(ワイン産地)
○ クーパーペディ(オパールの採掘地)
○ アデレートフェスティバル・オブ・アート(2年毎に開催 )


タスマニア州 − 州都ホバート


タスマニア州 ホバートタスマニア州は最後の氷河期にオーストラリア大陸から切り離されました。タスマニア独特の動植物や手付かずの豊かな自然美で有名です。クレーターレイクを含む国立公園は世界でも最後に残された自然区域のひとつと言われています。 タスマニアの州都ホバートはイギリス政府が兵士や囚人を送り込んで1803年にできました。
タスマニア州では下記が有名です。
○ クレーデルマウンテン
○ ポートアーサー(囚人の監獄)
○ シドニー・ホバートヨットレース
○ ブッシュウォーキング(山歩き)

ビクトリア州 − 州都メルボルン

ビクトリア州 メルボルン
ビクトリアはオーストラリア本土で最も小さな州です。1834年に開拓されバララットとベンディゴに金が発見されると、1851年にニューサウスウェールズと分離する形でビクトリア州が独立しました。 ビクトリア州はこの大陸でも最も素晴らしい登山のできる山岳地帯があります。
州都メルボルンはコロニアル調と現代的な建築が融合し、美しい植物園、おいしいレストラン街、活気ある芸術的な雰囲気で人気があります。またメルボルンはオーストラリアンオープンテニスやF1レース、オージールールのラグビー等のスポーツ、メルボルンカップと呼ばれるオーストラリア最大の競馬レースでも有名です。
ビクトリア州は下記が有名です。
○ 金採掘地域
○ スポーツイベント(メルボルンカップ、オーストラリアンオープンなど)
○ グレートオーシャンロード

西オーストラリア州 − 州都パース

西オーストラリア州 パース
西オーストラリアはオーストラリア連邦で最も大きな州です。州都パースはスワン川のほとりにあり、白砂のビーチも街の近くにあります。 パース郊外には農業に適した肥沃な土地が広がり、世界的な産出量を誇る金鉱山もあります。また、西オーストラリア州はフリーマントル港から輸出される鉄鉱石、ニッケル、麦、羊毛などの産業により大変経済的に豊かな州でもあります。州北部には、渓谷や国立公園、美しいブルームのビーチ、イルカと遊ぶモンキーマイア等のアトラクションがたくさんあります。
西オーストラリア州では下記が有名です。
○ カルガリー(西砂漠地帯の金採掘町)
○ ニンガルーマリンパーク
○ ピナクルズ
○ ウェーブロック
○ フリーマントル
○ マーガレットリバー
○ ロットネス島
開くオーストラリアの気候
オーストラリアの気候地図南半球にあるオーストラリアの季節は、日本とちょうど反対です。日本が暑い夏の間、オーストラリアは冬を迎えます。日本の約20 倍という広大な国土を有するオーストラリアは、気候も熱帯雨林気候から温帯性気候まで変化に富み、都市によってまったく違った気候風土を持っています。全国的に見て、平均気温が一番低いのは7 月、最も暑いのは南部では1、2 月、北部では12 月になります。
服装は滞在開始時期や荷物の送付を考えて決めることが大切です。季節が逆になるため、日本での服の買い物に気をつけましょう。  
開くオーストラリアの教育制度
オーストラリアの各州政府はそれぞれの州で学校教育制度を管理運営しています。つまり、学校への資金拠出や運営規則は州政府が行っているということです。 各州には公立学校と私立学校があります。
教育課程(カリキュラム)は州や学校によって異なりますが、学ぶべき分野についてはすべて統一されています。 また、各州には職業教育(Vocational education and Training = VET)またはTAFE(Technical and Further Education)の制度があります。VETは大学の学位を必要としない仕事分野の職業教育です。この職業教育では国内各州で同じような技能レベルを身につけさせるために管理運営されています。そのためVETはすべての州でその資格を相互に移動できるようになっています。ある州の修了証は他の州でも同じ修了証として扱われるわけです。これらVETやTAFEのコースの多くは2年間のコースとなります。
大学教育では、連邦政府はすべての州にある大学に資金を提供しています。そして大学は独立自治を原則としています。大学は自らコースや内容を決めます。そして専門機関がその内容を認定した上でそのコースが運営されます。これら大学のコースは通常3年〜4年間です。


教育参加率と資格制度


オーストラリア統計局によりますと、2011年には15歳〜24歳の約60%が義務教育以上の教育を受けています。オーストラリアの義務教育とは15歳まで学校へ行くか、10年生(10年生とは小学校1年からカウントして10年ですので、日本の高校1年に該当します)を修了することです。
さて、オーストラリア資格制度 (AQF)では3つの教育分野で17資格が制度化されています。 教育分野に分けた教育機関は下記の3つです。
①義務教育および12年生までの教育を行う(学校)基礎教育機関
②実践的専門教育を行う職業教育機関(TAFEや私立専門学校)
③高等教育を行う大学レベルの高度教育機関  

教育機関毎に設定されている資格は下記の通りです。
① 基礎教育機関
− シニアセカンダリーサーティフィケート(高校修了資格)
② 職業教育機関
− サーティフィケート1
− サーティフィケート2
− サーティフィケート3
− サーティフィケート4
− ディプロマ
− アドバンス・ディプロマ
− ヴォケーショナル・グラデュエイト・サーティフィケート
− ヴォケーショナル・グラデュエイト・ディプロマ
③ 高度教育機関
− ディプロマ
− アソシエイト・ディグリー、アドバンス・ディプロマ
− バチェラー・ディブリー(日本で言う学士=大学修了資格)
− グラデュエイト・サーティフィケート
− グラデュエイト・ディプロマ
− マスター・ディグリー(日本で言う修士)
− ドクトラル・ディグリー(ドクター=博士)  
取得できるそれぞれの資格は、上記それぞれの教育機関が行う場合が一般的ですが、別の分野の教育機関が同じ資格を行う場合もあります。例えば、基礎教育機関である高等学校でサーティフィケート3を提供している場合や大学でディプロマ(準学士)を行う場合、職業教育校で学士コースを行う場合などです。
開くTAFE(テイフ)と専門カレッジ
オーストラリアの職業教育機関であるTAFE(テイフ)と専門カレッジについてご説明します。
オーストラリアでは職業教育学校をVocational Education & Training(VET)と呼んでいます。その中心となる各州が運営する州立TAFE(テイフ)は規模が非常に大きく、大学並みの規模を持ち、数多くのコースを設定しています。アメリカで言うコミュニティーカレッジに似ていると言えるでしょう。日本人の留学生に是非このTAFEの存在を知っていただきたいと思います。
オーストラリアの職業教育校(VET)分野は実践重視施策によって大変幅広い資格を提供しています。留学生の統計から見ますと、2011年には11万9,318人の留学生がオーストラリアのVETコースに入学しました。最も多かった留学生の国籍トップ3は、インド、ネパール、タイでした。
職業教育機関の学生は一般的に下記の特徴があります。
● 仕事に直結した実践的技能を身に付けたい学校修了者
● 代替入学方法で大学入学を目指す学校修了者
● 自分の職能をさらに向上させたい労働者
● 仕事に使える実践的技能を身に付けたい大学卒業者
● 個人的な興味や趣味を学びたい人々

職業教育機関の学校組織


オーストラリアの職業教育は公的または私的に出資設立された多種多様な訓練機関や企業によって行なわれています。 そのVETの教育機関は主に3つのタイプがあります。
● TAFE教育機関
● 私立専門カレッジ
● セカンダリースクール

TAFE(テイフ)- Technical and Further Education


オーストラリア国内には60以上のTAFEが職業教育を行っています。これらのTAFEはすべて政府が出資した公立で、義務教育後の教育や訓練、そしてほとんどが大学よりも実践的な内容に焦点を絞ってコースを提供しています。各TAFEは独立した教育機関で、それぞれが独自の校舎、コース、教師、職員によって運営されています。TAFEは大学よりも多い学生数の学校もあります。例えば都市にあるほとんどのTAFEは5万人以上の学生がいます。学生は大学と同じようなTAFE施設を利用することができます。さらにTAFEは多くのキャンパスを持ち、時には各産業や地域の施設を利用している場合もあります。 いくつかのTAFEはオーストラリアでも最大規模の語学学校を併設しています。また時には大学の一部となっているTAFEもあります。例えばビクトリア州のひとつを除くすべての大学にTAFE部門があります。
TAFEコースは、特にディプロマの場合、留学生が大学の学士過程へ編入するためのパスウェイとして利用されています。いくつかのTAFEでは提携大学を通じて大学学位を提供したり、TAFE独自の学位を提供しています。  

私立専門カレッジ


職業教育コースを提供する登録学校はおよそ5000校にのぼります。これらの私立専門カレッジは、ひとつの専門分野の特殊なコースを提供する小さな学校からTAFE機関と同じような大規模な私立専門カレッジまで幅広くあります。
留学生に最も人気のあるコースはビジネスやインフォメーション・テクノロジーに関する分野です。 TAFEと同じように、これら専門カレッジも職業教育資格取得後の大学編入を提供しはじめてから、特に留学生の間で進学目的のパスウェイとなる学校として人気があります。そして、これらの私立専門学校でも提携大学を通じて大学学位コースの提供や独自の学位を行っているところもあります。

セカンダリースクールでのVET


オーストラリアのセカンダリースクールの95%がシニアレベル(高校)の学生にシニア・セカンダリー・プログラム(高校教育課程)の一環としてVETプログラム(職業訓練)を提供しています。つまり、高校教育の一部としてVET資格を取得できるようにし、実践的な職業的技能を身につけられるようにしています。 2008年には、オーストラリアの高校で34万7400名の学生がVETプログラムを取っています。つまり学生は高校卒業資格の勉強とともに、仕事に直結した内容を学び、見習いや就職へと繋がっていくのです。  

職業教育コース(VETコース)


VETを提供する学校はサーティフィケート1から学士、グラデュエイト・サーティフィケート、時にはグラデュエイト・ディプロマまで幅広いコースを提供しています。
下記にオーストラリアで人気のあるコースをご紹介します。
●ビジネスとマネージメント
このコースは非常に広い分野にまたがります。VETのプログラムではインフォメーション・テクノロジー、フロントライン・マネージメント、ホスピタリティ、マーケティングなど多くのコースを提供しています。
●コミュニティ・サービスとヘルスケア
様々な地域サービスを提供している組織で働くことを希望する学生に向けたコースで、サーティフィケート1からディプロマレベルまで提供されています。また中には、地域サービスで、主に地域の人々との交流に関わる労働者に向けたものもあります。
●コミュニケーションとインフォメーション・テクノロジー
このコースは将来通信技術分野で働く際に必要な詳細な知識や技能を提供しています。
●デザインとアート
このコースはこの分野を選んだ学生に理論的、実践的な学習と、仕事や企業経営ができるような訓練しています。
●エンジニアリングと建築
このコースでは、エアコンや冷凍設備、カーペット、デザイン、土木工学などの建築やエンジニアリング分野に関する様々な資格を取得できます。
●ホスピタリティとツーリズム(観光関連産業
これらのプログラムは飲食関連業、接客業、旅行業といった分野の責任者となれる人材を育成します。
●土地管理、農業、漁業、生花業
この分野のプログラムは、雨水流域管理、土地管理、上下水道管理、牧場経営、保全業務、土壌管理、害虫駆除、動植物管理、再緑化と土地再生、保全地域管理、自然管理などの仕事に繋がる人材を育成します。
●スポーツとレクリエーション
スポーツやレクリエーション産業などでの幅広い分野の就職を目指す学生に向けたプログラムです。学生は運動プログラムの基礎的知識やリーダーシップとモチベーション、スポーツ・マーケティング、栄養学、リハビリテーション、個人トレーニング、心理学などを学びます。  

オーストラリアのVET資格


VET分野では8つの資格があります。
サーティフィケート 1 Certificate I 3〜6ヵ月
サーティフィケート 2と3 Certificate II and III 6〜12ヵ月
サーティフィケート 4 Certificate IV 1年
ディプロマ Diploma 1〜2年
アドバンス・ディプロマ Advanced Diploma 2〜2.5年
ヴォケーショナル・グラデュエート・サーティフィケート Vocational Graduate Certificate 6ヵ月
ヴォケーショナル・グラデュエート・ディプロマ Vocational Graduate Diploma 1〜1.5年

サーティフィケート サーティフィケートレベルのコースは下記の内容を目指しています。
● 就職や進学を目指す受講者を準備させる
● 国内産業基準に合った技能と知識の習得の認定
サーティフィケート1と2は職業的な技能や知識の基礎を習得した学生を認定する資格で、サーティフィケート3と4は様々な職業での技能認定証に相当します。これらの資格は学生が就職や選択した分野でさらに高いレベルの学位へ進む準備ができていることを示すものです。
ディプロマ ディプロマコースが目指すものは下記の内容です。
● 基本的な考え方と複雑な技術分野において技能と知識を習得
● 幅広い技術と管理分野において自発性と判断力持っていることを認定
さらに、アドバンス・ディプロマはより専門的な資格で、より複雑な技能や知識、そして高い責任能力を表します。 また、TAFEや専門学校の一部ではディプロマレベル以上のプログラムも行っています。  

入学基準と費用


オーストラリアのVET資格は近年留学生に人気となっています。入学基準は教育機関やコースによって大きく違います。 一般的にはサーティフィケートレベルコースに入学する場合に学生は下記の条件を満たすことになります。
● オーストラリアの高校の10〜12年生と同等修了資格を持っていること。(日本で教育を受けた場合は高校1年修了以上または高校卒業以上の資格)
● 英語能力がIELTS 5.5以上またはTEFL paper baseで530〜550点または、同等レベルの英語力証明があること。
RPL
上記サーティフィケートレベルの入学基準には受講する分野の産業で過去のトレーニングや職業経験が考慮される場合があります。この手続きはRecognition of Prior Learning (RPL)と呼ばれています。RPLは受講者が海外を含めどのようにまたはどこで身に付けたかに関わらず、知識は技能を単位として認定が受けられるものです。これは下記のような機会で技術習得したことが含まれます。
● 前に学習したもの (学校、専門学校で行われたコース、アダルトエデュケーションクラスや仕事場でのトレーニングプログラム等)
● ワークエクスペリエンス − 職業体験 (有給または無給の仕事)
● その他の経験 (例えば余暇やボランティア等)
RPLを得るためには、学生の知識や技能が習得する分野においてその資格取得の評価基準と学習成果に合っているかが重要です。VET教育機関では、RPL評価によって正規資格となるか、一部修了の証明書となるかが決まります。 RPL評価についての詳しい内容は入学を希望する教育機関に確認する必要があります。また、Assessment-only Registered Training Organisationsでは無償で学生の技能や経験を審査してくれます。
留学生のVET費用 コース費用はコースや教育機関によって大きく違います。一般的な案内として、留学生の授業料は年間A$5.500〜A$18,000くらいです。授業料の平均はおよそ年間A$10,000となっています。  



VETシステムの品質保証


職業教育(VET)の質はAQF(オーストラリア資格制度)とNTF(国内トレーニング制度)によって保証されています。
Australian Qualifications Framework (AQF = オーストラリア資格制度)
オーストラリア資格制度 (AQF)はVETシステムの高い質を保証する基本となっています。オーストラリアではこのひとつの資格制度で高校卒業資格から博士号までを体系付けています。
AQFは次のような特徴があります。
● オーストラリアのすべての資格は相互に関係し、認知しやすく、教育認証を行う質を保証する国内制度。
● 生涯学習を途切れなく促進する多様性のある教育訓練システム。
● 資格は高校から職業教育校、大学などの高度教育機関から発行。
● すべての資格は国内で共通に認知されることを保証。
この資格制度では、最初に説明したサーティフィケートからヴォケーショナル・グラデュエイト・ディプロマまでの8つのVET資格があります。これらの資格取得に問われる能力基準の構成は、明確に規定され、また広く産業から承認されています。 学生が資格基準の一部を修了している場合には一部分修了の証明書が与えられます。その学生が最終的に残りの部分でも基準を満たしたと評価されれば、資格を得られるのです。
National Training Framework (NTF = 国内トレーニング制度)
AQF制度に加え、NTFはオーストラリア国内において高い質のトレーニングを行う目的で設置されています。この制度は、1997年にでき、VETシステムの中においての産業、教育機関、産業団体の各役割を明確に定義しています。
NTFには2つの主要な構成要素があります。
1. National Training Packages (NTP = 国内トレーニング包括案) 特定された産業で必要とされる技能、知識、能力評価を詳細に示した各産業用仕様書です。
2. The Australian Quality Training Framework (AQTF =オーストラリア高度トレーニング制度) この制度はオーストラリア全土の職業訓練教育サービスを保証する国内基準を示したものです。このAQTFがすべての登録された訓練機関とその発行する資格がオーストラリア全土で認知されることを保証しています。



高度教育へのパスウェイ


VETシステムの主な長所には高度教育機関への進学の道を提供することやより専門的な職業教育を行うところにあります。オーストラリア資格制度の資格は職業教育校と大学の各学校間で相互に学習経路を連結させてできています。 これは下記のような教育機関分野が相互に繋がることで進められています。
● 高校での職業教育
高校が職業に関する授業を行うことで高校卒業資格とサーティフィケート1〜4資格の取得を可能にしています。
● 登録職業教育校と大学間の単位認定や進学
効率的な進学プログラムと最大限の単位認定が可能となっています。
● 学習履歴の認証 (Recognition of Prior Learning – RPL)
過去の教育やトレーニング、仕事、社会経験を通じて得た個人の知識や技能を評価し、資格取得へ向けた単位認定を行うものです。
また一方で、大学から職業教育機関の資格取得へのパスウェイも次第に人気を得ています。これは学生が産業分野の経験を通じて就職機会を広げるために役立っています。  


オーストラリアの職業教育(VET)の利点


職業教育校にはいくつかの重要な利点があります。
○ 訓練後に学生はたくさんの就職機会を得ること。
○ 学生に多くの就職機会を与え、資格をもとに収入を増やすことが可能。
○ 産業での経験者を指導者とすることで、実践的で専門的技能を高めること。
職業教育課程の仕事に密着した実践的な内容は英語力の低い学生の負担を軽くしています。これは、語学力の低い学生が高度教育機関への進路を希望した際に、その前段階として、彼らの語学力を上達させる機会を与える場になっているということです。
開くオーストラリアの大学・大学院
オーストラリアの大学は39校あり、そのうち2校(ボンド大学とノートルダム大学)が私立大学です。多くのオーストラリアの大学は世界中に分校を持ち、学生や先生の交流や合同の活動を行っています。また、オーストラリアの大学は世界中のおよそ7000校の大学と提携しています。
また上記大学に加え、南オーストラリア州のアデレードにキャンパスを持つカーネギー・メロン大学があります。世界大学ランキング22位のカーネギー・メロン大学はアメリカのペンシルバニア州に創立された大学で、今では世界各地にいくつかのキャンパスを持っています。このオーストラリア校ではアメリカの学位を与えています。このため、ここではカーネギー・メロン大学はオーストラリアの大学としては扱っていません。
またユニバーシティ・カレッジ・ロンドン(ロンドン大学最初のカレッジ)もまた南オーストラリアでエネルギーや資源管理のプログラムを提供しています。
オーストラリアの大学には下記の3つの役割があります。
○ 知識の集積
○ 知識の交流
○ 知識の創造

また、オーストラリアの大学はビジネスや産業へのコンサルタントサービスを提供し、また数多くの問題や課題を持つ政府や地域社会への提言の情報源としての役割もあります。そして、各大学は各地域や広域の社会と密接に関わっているのです。 多様性と大学自治はオーストラリアの最も重要な要素です。各大学機関は自由に独自の使命、目的、教授方法や調査研究、独自の学習組織、各教育課程の内容や範囲を規定することができます。このような違いは、それぞれの大学での目標や目的の範囲、スタッフの内容、特定のコースの重点とされるものなどに反映されています。 つまり、留学生はそれぞれの大学が目指す目標について理解しておく必要があるでしょう。 オーストラリアの高等教育(大学等)は世界で高い評価を得ています。オーストラリアの大学は国際社会での学問研究の一翼を担い、海外から教員を招聘し、オーストラリア国内のみならず海外からも増え続ける学生を受け入れています。同時に、学生や教員の研究や仕事での国際交流は増え続けています。
オーストラリアの大学は各州の州都や地方地域にあります。
下記にオーストラリアの大学と主なキャンパスの所在地を示します。
首都直轄地域
オーストラリア国立大学 キャンベラ
キャンベラ大学 キャンベラ
ニューサウスウェールズ州
オーストラリアン・カソリック大学 シドニー
チャールズ・スタート大学 アルバリー/ウォドゥンガ
マッコーリー大学 シドニー
サザンクロス大学 リズモア
ニューカッスル大学 ニューカッスル
ニューイングランド大学 アーミデール
ニューサウスウェールズ大学 シドニー
シドニー大学 シドニー
シドニー工科大学 シドニー
西シドニー大学 シドニー
ウーロンゴン大学 ウーロンゴン
ノーザンテリトリー
チャールズ・ダーウィン大学 ダーウィン
クイーンズランド州
ボンド大学(私立) ゴールドコースト
セントラル・クイーンズランド大学 ロックハンプトン
グリフィス大学 ブリスベン
ジェームスクック大学 タウンズヴィル/ケアンズ
クイーンズランド工科大学 ブリスベン
クイーンズランド大学 ブリスベン
南クイーンズランド大学 トゥーンバ
サンシャインコースト大学 マルチド
南オーストラリア州
アデレード大学 アデレード
フリンダース大学 アデレード
南オーストラリア大学 アデレード
タスマニア州
タスマニア大学 ホバート
ビクトリア州
ディーキン大学 ジーロング
ラトローブ大学 メルボルン
モナッシュ大学 メルボルン
RMIT大学 メルボルン
スウィンバーン大学 メルボルン
バララット大学 バララット
メルボルン大学 メルボルン
ビクトリア大学 メルボルン
西オーストラリア大学
カーティン工科大学 パース
エディスコーワン大学 パース
マードック大学 パース
西オーストラリア大学 パース
ノートルダム大学(私立) フリーマントル
 


オーストラリアの大学組織


すべてのオーストラリアの大学は国家の法律によって認証され、設立されています。オーストラリア連邦政府は公立大学の資金に責任を負っています。 オーストラリアの各大学を運営する形式上の組織は、評議会(Council)、上院、あるいは理事会です。これらは運営組織のメンバーによって選出された学長が主宰しています。メンバーとは、政府、産業、地域社会、教員、卒業生、学生から選ばれています。 最高経営責任者の権限は理事長(President)と呼ばれる副学長にあります。副学長は大学の学術的および運営管理上に責任があり、評議会、上院や理事会に対し責任を負います。
大学の教育および研究分野はいくつかの学部と施設内に設置された専門研究所を持つ研究機関で組織化されているのが一般的です。またこれ以外に大学にはいくつかの事務管理部門があります。  

大学のコースと資格


オーストラリアの大学のコースについて、いくつかの重要なポイントがあります。
● コースは構成、入学基準、機関、評価方法など様々な観点から設置されています。
● 大学の学習年度は一般的に3月初旬から11月下旬までの期間か、7月中旬から翌年の6月下旬までとなります。
● 通常、年間を2つの学期で分けていますが、中には特定のコースで年間を3学期に分けている大学もあります。
● 博士課程や修士研究論文を目指す学生の場合は指導教員と相談の上、決められたコース開始日以外の開始日を決めることが可能です。
下記にオーストラリアの大学で取得・認証されている資格を紹介します。 この情報は一般的なもので、大学によってはコース期間や目的が違う場合があります。また、これらのすべての資格はAQF(オーストラリア資格制度)にリストされています。
● ディプロマ
−1年〜2年間
− ディプロマはいくつかの大学で提供されています。
− 職業教育期間(VET教育機関)で提供されるディプロマと同レベルです。

アンダーグラデュエイト(大学レベル)


● バチェラー・ディグリー(学士)  
− 最低3年間
− 専門家に成るために必要な、大学教育での基本資格です。
− この教育課程では、根本原理や理論、問題解決技術の系統的で理路整然とした知識を学びます。
− 学生は研究方法、理解能力、広範囲から集められた新しい情報、概念、証拠を検証する能力を身に付けます。さらに学生は学習した知識や技術を調査し、統合し、広げ、または適用してゆくことを学びます。
− 研究は通常は利用可能な重要な学術的論文の主要研究も含んでいます。
− コース内容は非常に深くそして高いレベルへと進歩させようとするものです。そして学生が望むなら、この課程をより高度な修士課程への準備段階とすることができます。

● バチェラー・ディグリー・オナーズ (高位学士)  
− 4年間
− 高位学士過程は通常の学士課程修了後に1年間の研究年を加えたものです。
− オナーズは4年以上の学士課程での非常に優秀な成績を修めたことを証明するものでもあります。

ポストグラデュエイト(大学院レベル)


● グラデュエイト・サーティフィケート  
− 6ヵ月間
− グラデュエイト・サーティフィケートは大学学士課程で身に付けた個々の技能をさらに広げていく場合や、新たな専門分野で職業的な知識や技能を身につけるためのコースです。

● グラデュエイト・ディプロマ  
− 12ヵ月間
− グラデュエイト・ディプロマは大学学士課程で身に付けた技能を広げ、あるいは新規専門分野の職業的知識や技術を身につけることができます。
− この資格は系統的で理路一貫した知識をより専門的に身につけるものです。

● マスター・ディグリー(コースワーク)
−  修士(講義履修)  
− 1〜2年
− 修士は特定の専門的かつ職業的な技能を強化するものです。
− 一般的に講義と研究によって行われます。
− 通常、独自の調査によって特定分野知識における理解を深めることを目的としています。
− 修士資格取得には大学学士取得後に入学して通常1年〜2年かかります。

● マスター・ディグリー(リサーチ)
− 修士(研究)  
− 1〜2年
− M.Phil (Master of Philosophy)を与えられる課程で、このプログラムでは独自の研究方法を身に付けることを目指しています。それには、重要な問題を公式化する能力、適切な概念や方法論構築の熟達、明瞭かつ批評的分析能力が含まれています。
− 入学には大学での高位学士課程修了資格(オナーズ)あるいはグラデュエイト・ディプロマ修了者や適合した重要な職務経験がある場合等に入学が許可されます。
− もしこの修士課程(研究)で一定以上の基準を満たした場合には1年後に博士コースへと移行することも可能です。

● ドクトラル・ディグリー (博士)  
− 通常3年
− 博士資格はオーストラリアの大学で最も高いレベルの資格です。伝統的な博士号は研究の学位ですが、中には履修課程を持つものもあります。
− 博士資格には3つの構成要素があります。
1.知識体系の関連文献、実証、または他の系統的なアプローチの調査
2.研究分野内の知識適用や知識と理解に重要な貢献に帰するところの独自の研究計画
3.研究分野またはそのより広い命題の構築への研究の関連性を実証する本質的で良く整理された命題

大学以外の高度教育


TAFEや専門教育機関、私立学校もまた義務教育課程以降の資格を提供しています。これらの学校はディプロマレベルのコースがほとんどですが、いくつかはバチェラー・ディグリー(学士)レベルのコースを行っています。 これらいくつかの教育機関は大学が提供していない特殊な分野で学位を提供します。例えば、オーストラリア国防アカデミーでは軍隊の科目での学位を出しますし、エンデバー・カレッジ・オブ・ナチュラル・ヘルスでは、代替医療の学位を出しています。  



留学生数


オーストラリアは長年留学生がオーストラリアの大学に入学することを歓迎してきました。多くのビジネス、政府、軍隊のリーダー、各国の貴族、そして特にアジア地域から人たちは、オーストラリアの大学で学位資格を学び、取得してきました。 オーストラリアは今や留学生に教育機会を提供する世界的指導者となっています。そして、留学生にあらゆる分野で、またオーストラリアの大学のあらゆるレベルで勉強しています。 2011年末に、オーストラリアの教育機関に42万6,748人の留学生が在籍していますが、その47.7%は高度教育機関(大学・大学院)の就学者でした。
そのトップ10の国籍は下記の通りです。
○中国 122,897人
○インド 48,507人
○韓国 22,439人
○マレーシア 20,901人
○ベトナム 18,193人
○タイ 14,211人
○インドネシア 14,170人
○ネパール 11,871人
○ブラジル 10,526人
○サウジアラビア 10,084人



入学について


オーストラリアの大学へ入学する学生は適切な英語習熟度と基準となる学歴と学業成績の入学基準を満たさなければなりません。
英語習熟度
オーストラリアの教育機関は英語習熟度において一定レベル以上の学生のみ受け入れています。学校はそれぞれ英語入学基準を定めています。この英語習熟度の入学レベル(IELTS等の英語力判定試験等)は学生ビザ取得の際に要求されるものとは別です。 もし、留学生の英語習熟度のスコアが低い場合は、オーストラリアでの進学準備として年間を通じて様々な開始日のある多くの英語コースが用意されています。オーストラリアの大学は付属の英語学校または提携した英語学校があります。
学力条件
各教育機関は各コースの入学条件となる学力を自由に決定することができます。この条件は下記のようなものが考えられます。
● 入学希望者のオーストラリアまたは海外での勉強した内容やそのレベル
● 入学希望者が修了した教育機関の教育基準とそのレベル
もし、これらの入学基準に達していない場合には、コースによって様々なパスウェイ(進学経路)があります。 ただ、一般的に大学レベルと大学院レベルでは下記のような要件が使われています。


アンダーグラデュエイト(大学レベル)


学士課程ではオーストラリアの高校卒業資格(12年生修了)または海外で同じような資格。ただし、一部の学位では特定の事前取得科目や成績が条件付けられています。 オーストラリアの高校に留学した留学生の場合、大学へ入学するには大学入学スコアとランクが決まる12年生卒業資格取得を基本としています。
ほとんどの大学はファンデーションコースやディプロマプログラムのような大学入学基準を満たせない留学生のための特別なパスウェイプログラムがあります。

ボストグラデュエイト(大学院)


大学院のコースの入学には、学士コースを一定の成績以上で修了する条件があります。また、入学希望者は研究能力や適切な職業経験があるか求められる場合があります。


留学生の費用


オーストラリアの大学コース費用は他の英語圏とほぼ同等です。例えば、バチェアラー・オブ・アーツ(文系学士)の費用はオーストラリアドル換算で下記の通りです。
オーストラリア 年間A$20,000
アメリカ(公立) 年間A$20,000
アメリカ(私立) 年間A$40,000
イギリス 年間A$18,000
オーストラリアの教育システムは他の国と比べますと、一部の学位では修学期間が短いものがあります。例えばオーストラリアでは3年間で習得する学士がアメリカでは4年間というものがあります。  

オーストラリアの大学の品質保証


オーストラリアの大学は質を確保するための措置として下記のようないくつかの規定を設けて運営しています。
● 2011年にAUQAを引き継いだThe Tertiary Education Quality And Standards Agency (TEQSA)という政府機関による管理
●  ユニバーシティーズ・オーストラリア −大学が組織する団体 TEQSA TEQSAは大学や大学以外の高度教育機関の運営を規定し、教育の品質を監視し、基準を決める独立した機関です。TEQSAは教育機関を登録し、標準および活動の評価を行い、国際的な教育の質を保護・保証し、現在規定されている内容を整備する役割を持ちます。 また、以前AUQAによって行われたオーストラリア各州の品質保証の規制活動を引き継ぐものです。
TEQSAは現在品質保証部分で活動しており、2012年1月からは規制活動もはじめています。また、TEQSAは世界的な品質管理と資格認定組織との連携を進めています。
ユニバーシティーズ・オーストラリア ユニバーシティーズ・オーストラリアはオーストラリアの大学が留学生に提供する教育準備の倫理綱領を運用し、またそのガイドラインを提供しています。

オーストラリアの大学の選び方


留学生の皆様はときどきオーストラリアでどの大学が一番よいのかということを知りたがります。多くの国で大学は公式なランク付けをされています。しかしながら、この種の「ランキング」の基礎となる判断は主観的になりすぎる場合があります。さらにこのランクは必ずしもそれぞれの学生個人のニーズにぴったり合っているとは限りません。
参考にされる世界的大学ランキングのひとつに上海交通大学のアカデミック・ランキング・オブ・ワールド・ユニバーシティ(ARWU)がありますが、世界中の大学から、大学の活動内容をすべて検証して、最高の大学を見つけるのは至難です。例えば、何年も前に特定の分野で高い評価を得ていても、21世紀では他の分野ではそうでないかもしれません。
しかしながら、オーストラリアの大学の相対的地位を示すいくつかの指標があります。



入学基準


オーストラリアの大学学位コースへ入学する一定の基準があっても、似たようなコースで各大学では入学基準が違っています。相対的な教育水準は、どの大学が入学審査やコースへの適合性を考慮しているかを比べることができます。



大学のグループ


共通の特性を共有する大学はグループを作り、ネットワークを形成します。そしてそれぞれの大学グループは重点や目的に違いがあり、同じグループ内での共通性を見ることができます。これらの大学グループはAustralian Technology Network of Universities(ATN)あるいは、地方に本部を持つ大学の集まりであるRegional Universities Networkのような正式なネットワークを形成する場合もあります。そして、そのすべてのオーストラリアの大学をメンバーとする大学分野の最高組織がユニバーシティーズ・オーストラリアとなります。
下記にオーストラリア国内の重要な大学グループを紹介します。
グループ・オブ・エイト
これはオーストラリアの最も古い大学で形成された、研究重点大学のグループです。このグループの大学はオーストラリアの大学が含まれている大学ランキングで常時トップレベルに位置する大学です。 また、このグループは下記の特徴があります。
●国内研究費の70%以上を受けている。
●大学研究者の80%を雇用している。
●研究発表の60%を占めている。
●最も引用された大学出版物の80%を生み出している。
この大学グループのメンバーは下記の通りです。
○アデレード大学
○オーストラリア国立大学
○メルボルン大学
○モナッシュ大学
○ニューサウスウェールズ大学
○クイーンズランド大学
○シドニー大学
○西オーストラリア大学

Australian Technology Network of Universities (ATN) オーストラリア技術系大学ネットワーク
この5大学から成るグループは大学教育と研究の実践的な部分において共通の目的を共有しています。
この大学のメンバーは下記のとおりです。
○カーティン工科大学
○南オーストラリア大学
○RMIT大学
○シドニー工科大学
○クイーンズランド工科大学

革新的研究大学 (Innovative Research Universities Australia – IRU Australia)
研究をベースにした7つの大学が形成したグループです。 この大学は包括的専門的な分野、革新への強い関与、相互専門分野に重点を置くといった共通性を持ちます。
メンバーは下記の通りです。
○チャールズ・ダーウィン大学
○フリンダース大学
○グリフィス大学
○ジェームスクック大学
○ラトローブ大学
○マードック大学
○ニューカッスル大学

地方大学グループ (Regional University)
この大学グループは地方でのニーズに対応した大学です。
○セントラルクイーンズランド大学
○チャールズダーウィン大学
○チャールズスタート大学
○ディーキン大学
○ジェームズクック大学
○ラトローブ大学
○ニューイングランド大学
○ニューカッスル大学
○バララット大学
○南クイーンズランド大学
○サンシャインコースト大学
○タスマニア大学
○ウーロンゴン大学

インターナショナルグループ
このグループはUniversitas 21に参加するオーストラリアの大学で記憶すべき大学グループのひとつです。 ○メルボルン大学
○ニューサウスウェールズ大学
○クイーンズランド大学
開く留学生のパスウェイ
オーストラリアの教育機関と資格をはっきりさせたオーストラリア資格制度(AQF)は留学生の学習進路にも役立ち、深く関係しています。 基本的には海外からの留学生はこのオーストラリア資格制度のどのレベルからでも開始することが可能です。しかし、入学時に持っている教育レベルや英語力によって入学できる資格コースは限られてきます。そのため、留学生が最終的に希望するコースに入るためのステップとして適切な学習経路(パスウェイ)が設定されています。
パスウェイには様々な名前がつけられていますが、最終的に希望コースへ進学するための準備プログラムなのです。
下記に留学生のために作られた3つのパスウェイプログラムがあります。
英語コース(ELICOS)
このルート(進学のための経路)は英語力が不足している留学生が、語学力を身に付けて入学条件を満たし、各自が持っている学歴によってオーストラリアの資格制度のすべてのレベルへ進学することが可能となるパスウェイです。

ファンデーション・プログラム

このルートは大学入学条件を満たしていない人が大学学士コースやVET(職業専門教育)へ進むための準備パスウェイです。入学条件を満たすための基礎教育や教養課程を行います。

ディプロマ・プログラム
このルートは大学入学条件を満たしていない人が、大学へ進学するための段階的パスウェイです。ディプロマ資格と大学で行われる資格の両方を取得できる利点とディプロマの取得単位が大学コースで一部認定される利点があります。
開くファンデーションとディプロマ

ファンデーションとディプロマのパスウェイ


日本ではあまり聞き慣れないオーストラリアのファンデーション・プログラムやディプロマ・プログラムについてご説明します。
ファンデーションイヤーや大学入学準備コースとして知られるファンデーション・プログラムは様々な形式を取っていますが、基本的にオーストラリア以外の学校を卒業した留学生のための大学進学条件を満たす代替ルートと言えます。この代替ルートは自国の学校卒業資格ではオーストラリアの大学学士コース入学条件を満たせない留学生の最も一般的なパスウェイとなっています。
このファンデーション・プログラムは基礎教育機関(高校)、VET(TAFEや専門カレッジ)、ELICOS(英語学校)、高度教育機関(大学)で行われています。 ファンデーション・プログラムには、特定の大学のための私的機関で行われているもの、正規な資格(通常はサーティフィケート4)を発行するもの、正規な資格を発行しないものなど様々です。
ファンデーション・プログラムは主に下記のような特徴があります。
● 学問的(専門的)な科目が含まれている。
● 英語習得に焦点を絞っている。
● 入学条件として11年生(日本で言う高校2年修了または同等のレベル)修了とIELTSテストスコアが5.5以上(またはTOEFLで等々のスコア、ケンブリッジ検定CAEまたはPTEレベル)を基準とする。
● オーストラリア12年生の高校修了と同等レベルを基準とした内容を行う。
● 通常1年間のコースである。
● 学生が規定条件の成績を収めた場合に、特定大学のコースへ入学が保証されることがある。(しかし、ファンデーション・プログラムで大学の単位を取得することはできません。)

ファンデーション・プログラムの中には「エクスプレスコース」または「特別集中コース」と呼ばれるような1年以内のコースも見られます。これらの短めのコースはすでに12年生を修了しているか、IELTS6.0以上のスコア(または同等の英語力を証明するTOEFL、ケンブリッジ検定等または特定教育機関の英語力証明)を取得していることが条件とされています。
※ この英語力証明についてはファンデーション・プログラムを行っているそれぞれの教育機関によって条件が異なりますので、教育機関に問い合わせる必要があります。 また、一方では留学生の英語力によって英語力養成期間を加えた1年以上のファンデーション・プログラムを設定している場合があります。このような長いコースは「Extendedプログラム(延長プログラム)」と呼ばれることがあり、留学生の英語力が少し低い人(通常IELTS5.0、TOEFL Paper 500、TOEFL iBT 64またはTOEFL computer180といったレベル)を対象にしています。

高校の12年生プログラムとファンデーション・プログラムの違い


ファンデーション・プログラムは機能的にはオーストラリアの12年生プログラムの授業内容とほぼ同じようなものが行われます。しかし、これら2つ教育には次のような違いを見ることができます。
● 12年生プログラムはその成績がオーストラリアのすべての高度教育機関が入学条件の基準として認めています。一方ファンデーション・プログラムでは、あらかじめ特定の学士コースの進学先を手配し、成績によって入学が保証されるという形を取っています。
● 12年生プログラムはオーストラリア人学生のクラスに留学生が入って勉強する形を取りますが、ファンデーション・プログラムは通常留学生だけのコースとなります。
● 12年生プログラムは大学学士コースと組み合わされていませんが、ファンデーション・プログラムは留学生が希望する大学学士コースの専攻と組み合わされたもの(パッケージ)が多くあります。
● 12年生プログラムはオーストラリア人学生の様々な進路に合わせて作られていますが、ファンデーション・プログラムは留学生が高度教育機関へ進学するためにつくられています。
● ファンデーション・プログラムでは学生のアカデミック英語、コミュニケーションや文化の違いなどを習得する授業がありますが、12年生プログラムではこのような授業を行っていません。
● 12年生プログラムは学生の希望によって選択できる大変幅広い科目がありますが、ファンデーション・プログラムは大学学士コースに合わせた科目に絞られています。
● 12年生プログラムは教室での学習を中心としていますが、ファンデーション・プログラムは講義や個別指導などによる大学のような学習方法を中心にしています。
● 12年生プログラムは学校生活(制服や課外授業、スクールキャンプ等)を行うことに重点を置いていますが、ファンデーション・プログラムは一般に大人のカレッジ(大学のような)環境です。
● 12年生プログラムは通常16〜18歳の学生ですが、ファンデーション・プログラムは17歳〜20歳代の大人の学生が中心となります。
● 12年生プログラムは州政府の教育省によって行われていますが、ファンデーション・プログラムの中でも大学に関連している機関の場合は大学施設の利用、大学スタッフによる授業、大学による進学した学生の状況把握などが行われています。

ファンデーション・プログラムの認証


このファンデーション・プログラムの認証については大学によって大きく異なっています。多くの大学は修了者に対し大学入学を保証していますが、これはケースバイケースでファンデーション・プログラムによるのです。
一般的にはグループオブエイト(8大学グループ)と呼ばれる大学グループ( シドニー大学、ニューサウスウェールズ大学、クイーンズランド大学、メルボルン大学、オーストラリア国立大学、アデレード大学、西オーストラリア大学、モナッシュ大学 )のファンデーション・プログラムはほとんどのオーストラリアの大学で認知され、入学受け入れを認められています。しかし、他のファンデーション・プログラムでは非常に優秀な成績を収めた学生以外はグループオブエイトに入学することは難しいかもしれません。
※ グループオブエイトと呼ばれる上記の8つの大学はオーストラリアでトップレベルの大学で世界大学ランキングでも上位に名を連ねる名門大学です。

ディプロマ・プログラム


それぞれのVET(職業教育機関)では様々なディプロマ・プログラムを設定していますが、留学生の場合はディプロマ・プログラム自体の資格取得よりも、大学進学のパスウェイとしてディプロマを取るケースも多く見られます。特にビジネスやインフォメーション・テクノロジーは人気が高い分野です。 これらのコースはTAFE、私立専門カレッジ、大学などで大学学士課程入学のために、または大学の学士コースと組み合わせたものとして募集されています。よく見受けられるケースとして、ディプロマを修了した学生が大学のビジネスコース(学士課程)の2年次へ編入することができるというものです。 このような方法は、大学学士コース入学条件に合致していない学生が大学進学を目指す代替パスウェイとして用意されていると言えるでしょう。つまり、この方法はファンデーション・プログラムに入学する学生と同様の学歴で別の道があることを示しています。



ディプロマ・プログラムとファンデーション・プログラムの違い

大学はディプロマ・プログラムを修了した学生に単位を認めています。そして、ディプロマ修了者が大学学士課程の2年次へ編入しています。ディプロマ・プログラムはファンデーション・プログラムよりも長いコース期間ではありますが、この単位認定によって、大学学士コース修了までの期間はファンデーション・プログラムから進学するよりも短い期間にすることが可能になるわけです。 これ以外にもファンデーションとの違いがあります。
● ファンデーション・プログラムでは必ずしも資格を得られるとは限りませんが、ディプロマ・プログラムでは常にディプロマ資格を取得できます。
● ファンデーション・プログラムの多くは、パートナーとなっている特定の大学のほとんどの学士コースへ進学する道がありますが、ディプロマ・プログラムではファンデーション・プログラムに比べると科目が限定されているために進学する専攻は限定され、進学分野が少なくなります。多くはビジネスコースやITコースになります。
● 有名大学の多くがファンデーション・プログラムを進学のためのパスウェイとして認証し、薦めています。一方でディプロマ・プログラムからの進学に対し、有名大学の多くは単位認定をあまり出しません。そのため有名大学への進学を希望する留学生にとって、ディプロマ・プログラムをパスウェイとする進学ルートはあまり魅力的ではないという事情があります。
有名大学の多くがディプロマ・プログラムから学士コースへの進学ルートに消極的で、そのような進学関係を作りたがらない現実があります。 ディプロマ・プログラムは留学生にとってとても重要な進学経路です。そして、ディプロマ・プログラムを促進している大学でもファンデーションからのパスウェイは残っていくでしょう。このファンデーションという選択肢は特にビジネスやITコース以外の分野のために必要だからです。

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